ヨーガの教えとつながる自家製味噌の味わいは格別。暮らしも豊かに。

春の始まりに味噌作りをしました。我が家は毎年この時期に仕込んでおります。最初は二人で作っていましたが昨年から個人的に「やりたい!」と集まった数名で味噌作りしています。何人かで作るとすごい捗って、年間を通じて味噌の熟成具合を時々伝えあったりするやりとりもなんだかモチベーション高まって嬉しいものです。

先日3年熟成の自家製味噌を解禁いたしましたが、これが素晴らしい出来でした!
蒸した旬の野菜にオリーブオイルをまわしかけて、熟成味噌を塗って食べるだけでとても贅沢なディッシュになりました。
「3年待つ」という行為にもこの味に影響している気がします。こういった習慣から様々な日本の文化や精神が生まれたのだな、と実感します。「石の上にも三年」、「果報は寝て待て」、「待てば甘露の日和あり」など、辛抱強く何かを続けて待っていればいつかは良い結果がもたらされるというような意味合いのことわざもたくさん存在するほど。

発酵や熟成って植物を育てるみたいに、食べ物を育てることだと思います。いつも思いますが、何かを育み続けるという行為は人の内側に強さや優しさを育てると思います。何かを育てながら自分を育てているんですね。
ヨーガもこれと同じだなと思います。自分の呼吸に気付きながらヨーガのポーズをとる、瞑想する、マントラを唱えるという練習を続けていると、呼吸が自分の内側を育ててくれているような感覚が生まれます。

話が逸れましたが、日本には昔から食べ物などを熟成させたりや発酵させる習慣があるので、ちゃんとやれば季節ごとにある暮らしの仕事で大忙しです。冬から春の始まりには味噌仕込み、春にはその時期にしか食べられない山菜をなるべく長く食べれるように蕗味噌など、梅雨から夏にかけては梅シロップや梅干し。季節ごとのこういった仕込みを続けていくと毎年シーズンが楽しみとなりますし、日々の暮らしが豊かになります。

季節や自然を感じながら家族や友人と何かを作って育てる。そしてそれを続けていくとまた智恵となる。味噌作りからまた大きなことを教えてもらいました。